鋼製ボイラー(貫流ボイラー及び小型ボイラーを除く。)の安全弁に関するAからDまでの記述で、法令に定められているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
B 引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーにあっては、安全弁を密閉式の構造とするか、又は安全弁からの排気をボイラー室外の安全な場所へ導くようにしなければならない。
C 蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならないが、伝熱面積が50㎡以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。
D 水の温度が100℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
正答3
解説
正解は3です。
鋼製ボイラーの安全弁について、ボイラー構造規格に定められている記述を選ぶ問題です。
【記述別解説】
A:○ 法令に定められています。
ボイラー構造規格第63条第1項により、過熱器には、出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持できる安全弁を備えなければなりません。
B:○ 法令に定められています。
ボイラー構造規格第62条第3項により、引火性蒸気を発生する蒸気ボイラーでは、安全弁を密閉式の構造とするか、排気をボイラー室外の安全な場所へ導かなければなりません。
C:○ 法令に定められています。
ボイラー構造規格第62条第1項により、蒸気ボイラーには安全弁を2個以上備えます。
ただし、伝熱面積50m²以下の蒸気ボイラーは1個とすることができます。
D:× 法令の規定と異なります。
ボイラー構造規格第65条第2項で安全弁を備えるとされているのは、水の温度が100℃ではなく120℃を超える温水ボイラーです。
120℃以下の温水ボイラーには、逃がし弁または逃がし管を備えます。
【選択肢別解説】
1:× 法令に定められているCが含まれていません。
2:× 法令に定められているBが含まれていません。
3:○ 法令に定められているA、B、Cをすべて挙げた組合せです。
4:× Dが含まれ、Aが含まれていません。
Dは温度の基準が120℃ではなく100℃になっているので誤りです。
5:× Dが含まれています。
また、AとCが含まれていません。
【ポイント】
温水ボイラーは「120℃以下は逃がし弁(または逃がし管)、120℃超は安全弁」です。
安全弁の数は原則2個以上で、伝熱面積50m²以下なら1個でよいと覚えましょう。